Manufacturing

キットヒットは九州工業大学の教授達により設立されたハイテク・ベンチャー企業。 独自技術を背景に音響製品だけでなく、音の高音質化技術などを手掛けています。
スーパーツイーターは、九州工業大学との共同開発で新しく開発された発音素子が使われています。 このスーパーツイーターのダイアフラム(振動板)には、新開発の厚さが数ミクロンという極めて薄い電気活性高分子膜が使われており、 周波数特性は1MHzまでと広帯域なので声楽や楽器などの高域における倍音成分の再生に優れています。
これは磁力を応用した通常のスピーカーでは実現できない性能です。

製造においては、電気活性高分子のダイアフラム両側には特殊金属電極を特殊加工により配置させ、 これに音楽信号に合わせて昇圧した高電圧変化を加えることによって、ダイヤフラム全体を同時に振動させることで平面波を発生できるようにしました。
そのためダイナミック型のような不規則、不均一な分割振動をしないので、超高速応答を実現しました。
同様な素材には、圧電セラミックスが存在しますが、圧電セラミックスより約20倍にも及ぶダイナミックレンジを実現しています。

一方、スピーカーは楽器と同じで、精密に製作しなければ音質は変化してしまいます。 キットヒットでは高分子素材の特性を、新たに開発した技術で均一化させる事に成功し、音質においては全くバラツキの無いスピーカーの製造を実現しました。

スーパーツイーターの高精度金属メッキ加工

キットヒットのスーパーツイーターに使用する金属部は、高精度なメッキ処理を施しており、 円盤状の金属に表面に加工しています。この処理は、塗料を塗膜にする塗装とは異なり、素材の表面をメッキで覆う処理です。
メッキによって製品の見た目は美しく仕上がり、劣化やサビ、摩耗の予防効果も期待できます。 これにより、たとえば、水を弾きやすくする、光の反射を抑え、熱伝導率を高くする熱特性や、 電流が流れやすくする電気特性、摩擦による消耗を抑える耐摩耗性を高めています。
そして、防錆や鉄の腐食防止効果が期待できます。また、製品の防食だけでなく、表面の強度を高めて耐久性の向上に寄与します。